「孤独の達人」諸富祥彦著

公開日: 更新日:

 豊かな人生を送るための、孤独との向き合い方を説いた心理学テキスト。孤独には3つの様相があり、その1つは、パートナーや友人など必要なつながりを持てずにいるさみしくてつらい孤独だ。この孤独は心身にダメージを与え、生きる力を奪っていく。一方で同じ一人でも「どうせ一人でいるなら、充実したものにしてやろう」と主体的に選択しなおされた「選択的孤独」=「自由と解放の孤独」がある。

 さらに世の中の喧騒から離れて孤独に徹し、一人黙して自己の内面と向き合う「実存的な深い孤独」。この深い孤独は創造のためには不可欠で、この深い孤独においてこそ、少数のごく親密な他者との深いつながりを持つことができるという。 孤独の醍醐味を解き明かす孤独の達人へのススメ。

(PHP研究所 880円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に