「孤独の達人」諸富祥彦著

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 豊かな人生を送るための、孤独との向き合い方を説いた心理学テキスト。孤独には3つの様相があり、その1つは、パートナーや友人など必要なつながりを持てずにいるさみしくてつらい孤独だ。この孤独は心身にダメージを与え、生きる力を奪っていく。一方で同じ一人でも「どうせ一人でいるなら、充実したものにしてやろう」と主体的に選択しなおされた「選択的孤独」=「自由と解放の孤独」がある。

 さらに世の中の喧騒から離れて孤独に徹し、一人黙して自己の内面と向き合う「実存的な深い孤独」。この深い孤独は創造のためには不可欠で、この深い孤独においてこそ、少数のごく親密な他者との深いつながりを持つことができるという。 孤独の醍醐味を解き明かす孤独の達人へのススメ。

(PHP研究所 880円+税)


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