「シックスクール問題と対策」加藤やすこ著
無線LANを設置する学校が増えているが、電磁波による被害が懸念されている。災害時に避難所として使われる体育館に設置すると、避難した人が電磁波で体調をくずす恐れがある。
アメリカでは、嘔吐、睡眠障害、頻脈などの健康被害が出た生徒が、無線LANのない学校に転校するなどの問題が起きている。
また、化学物質過敏症の生徒が、他の生徒の服から発散される合成洗剤や柔軟剤の匂いで体調不良を起こすという例もある。だが、保健室のベッドの寝具類は合成洗剤で洗うため、保健室に避難することもできない。
深刻なシックスクールの現状と、その対策を紹介した一冊。
(緑風出版 1800円+税)