「『教育(超)格差大国』アメリカ」津山恵子著

公開日: 更新日:

 アメリカでは、プレスクール(2~5歳児、保育園・幼稚園)に通ったか通わなかったかで、すでに大きな差が生まれる。進学に必要な複雑な入試プロセスの面倒をみてくれるからだ。しかし、名門プレスクールになると、年間の保育料は日本円で平均200万円、最高は300万円以上にもなる。

 他にも、寮費も含めた授業料が600万円を超える英国式全寮制学校=ボーディングスクールなど、有名大学に入学することが金銭的にいかに大変かを伝える一方で、病んだ公共の教育システムや所得格差による子どもの脳への影響など、格差社会の現実を告発し、その影響を考察する。

 アメリカの教育格差の実態を取材したリポート。(扶桑社 760円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑