「『働き方改革』の嘘」久原穏著

公開日: 更新日:

 安倍政権が進める働き方改革に関する言説には、随所に「ポスト真実」(世論を形成する際に、客観的な事実よりも、感情や個人的信条によりアピールする方がより影響力を持つ状況を示す言葉)が紛れ込んでいると著者は指摘する。一見すると、「長時間労働の是正」や「同一労働同一賃金の導入」など働く人にメリットがあるように見える。

 しかし、その内容は不十分な上に、長時間労働是正とはベクトルが逆の高度プロフェッショナル制度の創設や裁量労働制の対象拡大、雇用流動化への布石がちりばめられており、その実態は働き方改革とは名ばかりで働かせる側の論理で作られた財界主導の「働かせ方改革」だと批判。政権の思惑や策謀を明らかにしながら働き方改革の本質とその危うさを指弾する。

(集英社 840円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    任侠山口組が組長制に 40数名が織田代表と親子盃、舎弟盃

  2. 2

    統一地方選で2ケタ議席「N国党」と「幸福党」大躍進のナゼ

  3. 3

    役者はセリフが命…山P「インハンド」にブーイングのワケ

  4. 4

    マラソン大迫傑が牙をむいた日本陸連の「本音」と「忖度」

  5. 5

    お笑い文化台無し!安倍首相の吉本新喜劇出演に府民大激怒

  6. 6

    「失われた10年」を「30年」に拡大させた戦後の無責任体制

  7. 7

    開幕5カード全負け越し“投壊”広島が再建託す2人の秘密兵器

  8. 8

    就職戦線“買い手市場”に激変 新卒採用は氷河期に向かう

  9. 9

    ジャニーズ頼みは厳しい?ドラマ視聴率と主題歌の相反関係

  10. 10

    衆院沖縄3区補選 屋良朝博氏の勝利に敢えて水を差す

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る