「働く女子のキャリア格差」国保祥子著

公開日: 更新日:

 経営学者であり、人材育成の仕事にも携わる著者は、ママ友から「出産して時間の制約を受けるようになってから、営業成績が急によくなった」と聞き、目からウロコが落ちる思いをしたという。それを機に育休中の女性を対象に経営勉強会を催したところ大盛況。多くの企業で「女性は出産すると仕事への意欲を失う」と言われているが、育休中の女性の就業意欲はむしろ高く、問題は職場の環境や管理職とのミスコミュニケーションにあることが分かったという。

 働く女性が出産を機に陥りやすいキャリアの落とし穴とそこからの脱却のヒント、女性を生かすことの企業にとってのメリットや課題など、事例を挙げて解説した働き方改革本。

 (筑摩書房 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 2

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    安倍元首相銃撃裁判 審理前から山上徹也被告の判決日が決まっている理由

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  1. 6

    マツコ・デラックスがSMAP木村拓哉と顔を合わせた千葉県立犢橋高校とは? かつて牧場だった場所に…

  2. 7

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」