「ルーム・オブ・ワンダー」ジュリアン・サンドレル著 高橋啓訳

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 日曜日にテルマが12歳の息子、ルイを連れて買い物に行く途中、上司のJPから電話が入った。ルイは怒ってスケートボードで先に行ってしまった。テルマがあと3分で切らなきゃと思ったとき、鈍い音がした。トラックにはねられたルイが倒れていた。ルイは昏睡状態に陥り、テルマはルイのことで頭がいっぱいだったが、JPの依頼を思い出してプレゼンの資料をまとめた。

 だが、ビッグボスに侮辱されて彼をひっぱたき、クビになる。医療チームからルイの治療を停止することを通告されてテルマは動揺するが、ルイの部屋でルイがやってみたいことのリストを記したノートを発見し、自分がそれをやってみようと決意する。

 刊行前に世界20カ国以上で出版が決定したという新人作家の話題作。

(NHK出版 1500円+税)

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