「ルーム・オブ・ワンダー」ジュリアン・サンドレル著 高橋啓訳

公開日: 更新日:

 日曜日にテルマが12歳の息子、ルイを連れて買い物に行く途中、上司のJPから電話が入った。ルイは怒ってスケートボードで先に行ってしまった。テルマがあと3分で切らなきゃと思ったとき、鈍い音がした。トラックにはねられたルイが倒れていた。ルイは昏睡状態に陥り、テルマはルイのことで頭がいっぱいだったが、JPの依頼を思い出してプレゼンの資料をまとめた。

 だが、ビッグボスに侮辱されて彼をひっぱたき、クビになる。医療チームからルイの治療を停止することを通告されてテルマは動揺するが、ルイの部屋でルイがやってみたいことのリストを記したノートを発見し、自分がそれをやってみようと決意する。

 刊行前に世界20カ国以上で出版が決定したという新人作家の話題作。

(NHK出版 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が

  2. 2

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 3

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  1. 6

    大食いはオワコン?テレ東番組トレンド入りも批判ズラリ 不満は「もったいない」だけじゃない

  2. 7

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  3. 8

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!