「IQ」ジョー・イデ著 熊谷千寿訳

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 ロサンゼルスに住む黒人青年探偵アイゼイアは、その明晰な頭脳から「IQ」の異名を持つ。ある日、腐れ縁のドッドソンから仕事の依頼が舞い込むが、アイゼイアは元ギャングの彼を相手にしない。

 8年前、高校生だったアイゼイアの親代わりだった兄が事故で急死。施設に入るのを避けたいアイゼイアは、アパートの家賃を補填するために仲間の家を転々としていた同級生のドッドソンと暮らしたことがあったのだ。

 ある事情を抱え、大金が必要になったアイゼイアは、仕方なくドッドソンの依頼を受けることに。ドッドソンが仲介した依頼人は、何者かに命を狙われているという人気ラッパーのカルだった。

 昨年、アメリカでミステリー界の新人賞を総なめにした話題作。

(早川書房 1060円+税)

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