「偶然屋」七尾与史著

公開日: 更新日:

 司法試験に挫折、就職活動も難航中の里美は、電柱に貼られた求人広告に応募。面接に指定された場所は錦糸町のパチンコ屋だった。

 しかし、面接官は現れない。手持ち無沙汰で打った台が大当たりして、気を取り直して店を出た里美は、女店員に声を掛けられる。彼女は里美の頭のひまわりのバンドを見て人違いをしたという。

 バンドは応募した会社が目印にと送ってきたものだった。聞くと、彼女は隣人の騒音に悩まされているが、相手は引きこもりで管理会社に訴えてもラチが明かないという。引っ越しのあいさつのとき、里美と同じバンドをしていたので間違えたらしい。里美は彼女の部屋に向かい、一緒に解決策を練る。

 息もつかせぬ展開と巧妙な仕掛けで徹夜必至の長編ミステリー。 (小学館 710円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?