「偶然屋」七尾与史著

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 司法試験に挫折、就職活動も難航中の里美は、電柱に貼られた求人広告に応募。面接に指定された場所は錦糸町のパチンコ屋だった。

 しかし、面接官は現れない。手持ち無沙汰で打った台が大当たりして、気を取り直して店を出た里美は、女店員に声を掛けられる。彼女は里美の頭のひまわりのバンドを見て人違いをしたという。

 バンドは応募した会社が目印にと送ってきたものだった。聞くと、彼女は隣人の騒音に悩まされているが、相手は引きこもりで管理会社に訴えてもラチが明かないという。引っ越しのあいさつのとき、里美と同じバンドをしていたので間違えたらしい。里美は彼女の部屋に向かい、一緒に解決策を練る。

 息もつかせぬ展開と巧妙な仕掛けで徹夜必至の長編ミステリー。 (小学館 710円+税)

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