「残業学」中原淳+パーソル総合研究所著

公開日: 更新日:

 世は「働き方改革」ブームだが、現場には「やらされムード」が蔓延している。なぜなら、長時間労働を生み出す現場マネジメントの機能不全や、不適切な仕事量など、残業の根本的原因を放置して、「改革」が時間数を削減することに終始しているからだ。本当の働き方改革には、長時間労働を見直しつつ、仕事の付加価値をどのように高めるのか、業績を維持するためにどうするかなど、将来の成果や希望への目配りが必要だと著者は説く。

 本書は、2万人を超える大規模調査から得たデータに基づき、残業を学際的に研究。分かりやすい講義形式で、残業の実態から、残業が起きてしまうメカニズム、そして残業を抑制する実務的知見まで論じる真の働き方改革テキスト。

(光文社 920円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後