「死刑狂騒曲」嶋中潤著

公開日: 更新日:

「血の蠍」と名乗るテロ組織から脅迫状が届く。指名した3人の死刑囚の中から1人を選び解放するよう求める脅迫状には人質の映像も同封されていた。3日後までに要求が受け入れられなければ人質を殺すという。

 警視庁捜査1課の女刑事・菜奈は、先輩の鏑木と組んで指名された死刑囚・池田の関係者への聞き込みを担当する。捜査が行き詰まる中、脅迫は狂言の可能性が高いと判断した政府は死刑囚の解放には応じないと発表。

 犯人は人質の殺害映像をネット上にアップし、遺体の一部をマスコミに送り付けてきた。さらに犯人が新たな人質として公開した映像に映る少女は、総理大臣の孫娘だった。

 死刑囚をめぐる誘拐脅迫事件に日本中が巻き込まれていくサスペンス。

(実業之日本社 685円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン