「空手の命」 「月刊秘伝」編集部編
空手道の源流はかつての琉球(沖縄)にある。琉球は14世紀後半ごろから中国と交易を始め、中国からさまざまな文化、風習を受け入れたが、後に唐手(トゥディー)と呼ばれる武術もそのひとつである。空手の起源は中国伝来の武術だとする説と、琉球古来の武術「手(ティ)」と中国武術が融合したものとする説がある。
沖縄空手界の重鎮、上原恒は、中国拳法は台湾や香港の武術と似たようなものだと思っていたが、25年ほど前、中国福建省と沖縄空手の親善武術交流会で宮平保の演武を見て、これが本当の中国拳法だと驚き、すぐに入門した。
空手の原点回帰を目指す動きの紹介のほか、豊富な写真で空手の「形(かた)」を解説する。
(BABジャパン 1600円+税)