「レンタルなんもしない人のなんもしなかった話」レンタルなんもしない人著
自分は「働くことが向いていない」と気づいた著者は、「レンタルなんもしない人」というサービスを始めた。謝礼は国分寺駅からの交通費と飲食代だけ。
ある日、「女子大生の気分で渋谷のヨシモト∞ホールを眺める」という依頼があった。「もうひとりの私になってほしい」という。それで、地方から上京した女子大生の気分で渋谷を歩いたら楽しかった。名誉毀損で訴えられている被告からは「自分に関わる裁判の傍聴席に座ってほしい」という依頼。待合室にいたら「いま目の前にいるのが裁判の相手です」というダイレクトメッセージが来て、ワクワクした。
奇妙なサービスを始めた著者の奇妙な体験を満載。 (晶文社 1300円+税)