「『場当たり的』が会社を潰す」北澤孝太郎著
会社の目的は「利益を上げる」ことだが、同じように見えて「常にオリジナリティーある商品を出すことで利益を上げる」とか「利益はほどほどに地域に貢献する」など、会社によって異なる。
こうした大きな目的=「強い思い」が社員に共有され、それに皆が共感していないと会社はうまく回らない。そこに向かう戦略・戦術が「場当たり的」になってしまうからだ。
本書では、よく考えられた戦略がない状態で取りあえず行動を起こすために方向性を決めること、それによって成果の上がりそうにない戦術が非論理的に提示されることを「場当たり的」と定義。その発生のメカニズムを明らかにし、総力戦で戦える組織へと変わるための方法を示したビジネステキスト。
(新潮社 720円+税)