「スケートは人生だ!」宇都宮直子著

公開日: 更新日:

 2018年2月、韓国の平昌で冬季オリンピックが開催された。羽生結弦は前年の11月に、練習中に転んで右足首を損傷、それ以来、試合には出ていない。オリンピックでは個人戦の前に団体戦が行われるが、羽生はそれにも出場しなかった。これまでにも、何度も病気やけがをしたが、羽生はそのたびにさらに美しくなってリンクに戻ってきた。間に合わないはずはない。羽生の姿がリンクサイドに現れると、拍手が沸き起こる。「バラード第一番」がリンクに流れると羽生は滑り出し、ふわりと4回転サルコウを跳んだ。(「魂の覚醒」)

「SPUR」に連載された宇野昌磨、高橋大輔ら、男子フィギュア選手について語るエッセーの単行本化。

 (三賢社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"