「アンフォゲッタブル」松宮宏著

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 元潜水艦の技術者・書太郎は、毎朝、自宅前の幼稚園に通う園児の父兄とトラブルが絶えない。ある朝、刑事が訪ねてきた。刑事は幼稚園が買収した隣地の取引に裏社会が関わっているのではないかと疑っていた。何も知らない書太郎だが、ネットに拡散した書太郎の写真の背後に元ヤクザが写っていたという。生活のため保険外交員として働くジャズミュージシャンの栞が書太郎の家を訪ねると、大音量でマイルスの「ビッチェズ・ブリュー」が聞こえてくる。妻の雛子によると書太郎が気分直しに聴く曲だという。

 一方、デモつぶしのアルバイトに出かけた元ヤクザの安史は、育成バンドでサックスを吹く女子高生の結花と知り合い、練習を見学に行く。

 ジャズの街・神戸を舞台にした長編小説。

(徳間書店 880円+税)

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