「第三者隠蔽機関」石川智健著

公開日: 更新日:

 警察の不祥事に目を光らせる監察官のスキャンダルが発覚。信用失墜を恐れたK庁上層部は、外資系諜報企業のリスクヘッジ社と契約する。同社では集積した膨大なデータを分析し、不祥事を速やかに察知するとともに隠蔽工作まで請け負う。

 4カ月後、同社の情報網にY市の交番勤務の警官・榎本の名前が浮上。理由もなく趣味のバイクを手放した榎本を尾行すると、彼が援助交際の末に美人局で脅迫されている可能性が高まり、担当者の怜良は彼を依願退職させる。さらに怜良らは榎本を脅していた少女らの黒幕を突き止めるべく動く。同社の本当の業務を知らない監察官の和久井は、そんな怜良らの動きに不審を抱く。

 諜報企業と監察官の戦いを描く新感覚警察小説。

(講談社 760円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言