「60t(トゥルー)とf(フォルス)の境界線」石川智健著

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 警視庁捜査1課の刑事だった有馬は、定年目前に誤判対策室に出向。死刑囚が拘置所で無罪を訴え続けている場合、事件を再捜査する新組織で、検察官の春名と弁護士の世良とともに働き始める。

 仕事に身が入らない有馬だが、ある日、行きつけの小料理屋の女将から、客が自分は人をヤッたことがあり、その件で無実の人間が逮捕され死刑囚になっていると連れの客に話しているのを耳にしたと聞く。資料を調べると、4年前に起きた母子3人が犠牲になった強盗殺人事件が浮かぶ。事件では犯人として古内という男の死刑が確定していた。取り調べ映像を見た有馬は、冤罪を確信。春名らと事件を調べ始める。新しいタイプの法廷ミステリー。

(講談社 1650円+税)

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