「気の利く大人のひと言目」齋藤孝著

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 大人の会話の成否は「ひと言目」に何を言うかで決まる。「ひと言目」には「自分から会話を始めるときのひと言目」と、相手の言葉を受ける「リアクションのひと言目」がある。

 齋藤は講演のときにはよく会場の人に質問する。声に出して答える人はいないが、隣の人にささやくのを聞いて、「それ、正解です!」と言う。学生の言葉をすべてひと言目で拾うと、学生の中に安心感が生まれて発言が増える。仕事で確認を取るとき、「これでいいですか?」と言うと、違っていても「いいよ」と言いがちだ。「どちらがいいですか?」と選択肢を加えると、相手に考えるひと手間が生まれて合意形成につながる。

 大人の会話のカギとなる「使えるひと言目」をアドバイス。

(東洋経済新報社 1300円+税)

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