「気の利く大人のひと言目」齋藤孝著

公開日: 更新日:

 大人の会話の成否は「ひと言目」に何を言うかで決まる。「ひと言目」には「自分から会話を始めるときのひと言目」と、相手の言葉を受ける「リアクションのひと言目」がある。

 齋藤は講演のときにはよく会場の人に質問する。声に出して答える人はいないが、隣の人にささやくのを聞いて、「それ、正解です!」と言う。学生の言葉をすべてひと言目で拾うと、学生の中に安心感が生まれて発言が増える。仕事で確認を取るとき、「これでいいですか?」と言うと、違っていても「いいよ」と言いがちだ。「どちらがいいですか?」と選択肢を加えると、相手に考えるひと手間が生まれて合意形成につながる。

 大人の会話のカギとなる「使えるひと言目」をアドバイス。

(東洋経済新報社 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝