「気の利く大人のひと言目」齋藤孝著

公開日: 更新日:

 大人の会話の成否は「ひと言目」に何を言うかで決まる。「ひと言目」には「自分から会話を始めるときのひと言目」と、相手の言葉を受ける「リアクションのひと言目」がある。

 齋藤は講演のときにはよく会場の人に質問する。声に出して答える人はいないが、隣の人にささやくのを聞いて、「それ、正解です!」と言う。学生の言葉をすべてひと言目で拾うと、学生の中に安心感が生まれて発言が増える。仕事で確認を取るとき、「これでいいですか?」と言うと、違っていても「いいよ」と言いがちだ。「どちらがいいですか?」と選択肢を加えると、相手に考えるひと手間が生まれて合意形成につながる。

 大人の会話のカギとなる「使えるひと言目」をアドバイス。

(東洋経済新報社 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」