「血の収穫」ダシール・ハメット著 田口俊樹訳

公開日: 更新日:

 探偵社の調査員の「私」は、モンタナ州パーソンヴィルに降り立つ。夜、依頼人の新聞社の社長・ドナルドの自宅を訪ねるが、主は留守だった。ホテルに戻る途中、私はドナルドが何者かに殺されたことを知る。依頼内容は永遠に分からなくなったが、ドナルドの死は彼が市の浄化キャンペーンに乗り出した直後の出来事だった。長年、市を牛耳ってきたドナルドの父・エリヒューが労働争議を潰そうと雇ったギャングたちが、警察署長まで取り込み、市は無法地帯と化していた。新たにエリヒューから依頼を受けた私は、それぞれのボスたちを対立させ抗争を巻き起こし、彼らを一掃しようと動き回る。

 黒沢映画をはじめ多くの作品に影響を与えたハードボイルドの始祖による長編の新訳。

(東京創元社 960円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希「負傷者リスト入り」待ったなし…中5日登板やはり大失敗、投手コーチとの関係も微妙

  2. 2

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  3. 3

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  4. 4

    早期・希望退職の募集人員は前年の3倍に急増…人材不足というけれど、余剰人員の肩叩きが始まっている

  5. 5

    河合優実「あんぱん」でも“主役食い”!《リアル北島マヤ》《令和の山口百恵》が朝ドラヒロインになる日

  1. 6

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か

  2. 7

    TBSのGP帯連ドラ「キャスター」永野芽郁と「イグナイト」三山凌輝に“同時スキャンダル”の余波

  3. 8

    キンプリが「ディズニー公認の王子様」に大抜擢…分裂後も好調の理由は“完璧なシロ”だから 

  4. 9

    永野芽郁&田中圭「終わりなき不倫騒動」で小栗旬社長の限界も露呈…自ら女性スキャンダルの過去

  5. 10

    低迷する「べらぼう」は大河歴代ワースト圏内…日曜劇場「キャスター」失速でも数字が伸びないワケ