「フィリップ・マーロウの教える生き方」レイモンド・チャンドラー著、マーティン・アッシャー編、村上春樹訳

公開日:  更新日:

 日本に、冒険小説、ハードボイルドというジャンルが確立されたのは1980年代。その精神的支柱となったのがレイモンド・チャンドラーであり、彼の分身であるフィリップ・マーロウだ。

 編者はチャンドラーが名文家であると共に、ひとつの道徳律を提示し、さらにそれが今日的意味を持っていることを強調する。たとえば「性欲は男を老けさせるが、女を若々しくさせるといわれる」「彼は毎晩お祈りを唱える代わりに、ブラックジャックに唾を吐きかけるような警官だった」などがそれ。

 本書には取り上げられていない作品の「高い窓」「プレイバック」の中からも言葉を拾い上げ、合わせて一冊とした珠玉の名言集。 (早川書房 1200円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    毒づきがアダに…和田アキ子"平成ラスト紅白"落選は当然か

  2. 2

    また仰天答弁…桜田五輪相は地元も見放した“柏の出川哲朗”

  3. 3

    豊洲市場開場から1カ月…腐敗臭に続きの床が「穴」だらけ

  4. 4

    “原爆Tシャツ”波紋のBTS 「紅白落選」の影響と隠れた本音

  5. 5

    BTSと東方神起は紅白落選…TWICEだけが残ったワケ

  6. 6

    宮沢りえホクロ取って正解? 鑑定歴25年の占い師に聞いた

  7. 7

    日米野球で打率4割 SB柳田“33歳でメジャー挑戦”の現実味は

  8. 8

    キムタクと2ショット解禁 コウキ操る静香のシタタカ戦略

  9. 9

    原爆Tシャツ、ナチス帽…「BTS」日本への“本格進出”は白紙

  10. 10

    鼻を突く生臭さ…豊洲市場の内外で漂い始めた「腐敗臭」

もっと見る