「気候変動の時代を生きる」永田佳之編著

公開日: 更新日:

 温暖化の影響はアジア、アフリカ、中南米など貧困層が多い地域では深刻である。水不足や干ばつなどのほか、食料不足や疫病の蔓延(まんえん)なども予想される。しかし、こういう事態は個人や組織のアクションで最小限に抑えることができる。日本の食料自給率は4割程度で、多くの食料を輸入しているのに廃棄されている食料は膨大である。余ったものをフードバンクに寄付することで、貧困層の子どもに回すことができる。また、住宅を改築する際、窓ガラスを二重にすることでエアコンのエネルギー消費を抑えられる。

 家庭や学校などで小さいときから「気候変動教育」をすることで、持続可能な未来づくりを目指す提言の書。 (山川出版社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因