「世界がわかる地理学入門」水野一晴著

公開日: 更新日:

 図版約230点を掲載し、地球上の各気候帯が成立した自然のメカニズムを明らかにしながら、それぞれの植生や自然などを解説した科学テキストである。

 まずは熱帯の熱帯雨林とサバンナにスポット。熱帯雨林は赤道付近に分布し、サバンナは熱帯雨林帯を取り囲むようにその北側と南側に分布する。すべての大型類人猿は熱帯雨林に生息しており、過去の気候変動で変遷した熱帯雨林の分布が人類の発祥につながったという説もあるそうだ。カメルーンの熱帯雨林で暮らす農耕民やタンザニアのサバンナのコーヒー生産者など現地の人々の生活も紹介。その他、乾燥地帯の砂漠や半乾燥地帯、冷帯気候の高緯度地帯と高山地帯、温帯気候の地中海沿岸や日本に焦点を当て、その自然環境と人々の暮らしぶりに迫る。 (筑摩書房 950円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も