「愛と追憶の泥濘(ぬかるみ)」坂井希久子著

公開日: 更新日:

 中学校で図書室の司書をしている柿谷莉歩には宮田博之という恋人がいる。

 博之は教育業界の大手企業の営業マンで、イケメンだが、ひとつ欠点がある。EDなのだ。胸が大きくて魅力的な莉歩とじゃれ合っても、股間は何の反応もない。どうしても博之と結婚したい莉歩は、キスとかハグだけで十分と説得していたが、ある日、博之の部屋でアダルト作品のDVDを見つけた。DVDなら余分なプレッシャーがないからと言われて、莉歩は、私の存在はプレッシャーなの? とショックを受ける。プライベートだけでなく、仕事でもトラブルが。教え子の女子中学生が中年の男とラブホに入ろうとするのを目撃したのだ。

 現代の若者の「愛と性」を描く。

(幻冬舎 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝