「失われたアートの謎を解く」青い日記帳監修

公開日: 更新日:

 盗難や戦禍などにより失われた名画をテーマにしたアートエッセー。

 1990年3月、アメリカ・ボストンにある美術館で前代未聞の盗難事件が発生。フェルメールの「合奏」をはじめ、計13点の美術品が盗まれ、その被害総額は美術史上最高の約5億ドル(約560億円)といわれる。伝説の美術品泥棒たちが名乗りを上げたが、いまだに解明せず、美術品も1点も見つかっていないその事件の経緯と謎を解説。他にも、ピカソらまでが容疑者に名を連ねた1911年の「モナリザ」盗難事件や、ナチスが進軍した地域で持ち去った約400万点もの美術品の行方、そして1945年に阪神大空襲で焼失した日本人実業家所有のゴッホの「ひまわり」など。名画の黒歴史をたどる。

(筑摩書房 960円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか