「アフターコロナ」日経クロステック編

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職住融合

 あっという間に急拡大した新型コロナウイルス感染症。本書は先行き不透明な中、スピードと機動力を発揮するムック形式で、ウィズコロナ時代がどんな時代になるのかをルポし、なにが「新常態」(ニューノーマル)になるかを計30人の論客に予測させた企画取材特集だ。

 キーワードのひとつが「非対面経済」。単に通販や出前が伸びるだけでなく、在宅勤務などの「職住融合」は明確な選択肢となる。対面接客はロボットにまかせ、日常生活の孤独の解消にはAIを活用。東京一極集中を転換し、分散型の都市づくりも求められるだろう。ウィズコロナ対策のため新型のスーパーコンピューター「富岳」は1年前倒しで稼働となった。SFアニメの秘密兵器と同じことが理化学研究所を舞台に行われているのだ。

 感染の広がりから治療薬開発まで、ウィズコロナ時代のサイエンスはこれまでの方法や時間軸そのものを変える可能性を秘めている。

(日経BP 1800円+税)

【連載】ウィズコロナ時代 本で読み解く経済の行方

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