「ワイルドサイドをほっつき歩け」ブレイディみかこ著

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 ロンドン名物のタクシー、ブラックキャブが、米国の配車サービス、ウーバーの英国進出を契機に、「邪悪なナショナリズムと排外主義」の象徴と見なされている。ウーバーに登録すれば一般人がマイカーでタクシー業務ができ、料金も2~3割安い。

 ブラックキャブのドライバーは「世界で最も難しい」試験をパスし、ロンドン市内の通りや名所を知悉した人たちだが、ウーバーのドライバーはスマホのアプリでその情報を一瞬で手に入れる。ブラックキャブの運転手の67%は白人の英国人だが、ウーバーでは6%。「グローバル経済のゆがみによって生ずる英国人と移民の対立の構図」になっている。

 英国の「いま」を伝えるエッセー集。

(筑摩書房 1350円+税)

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