「植物園の世紀」川島昭夫著

公開日: 更新日:

 植物園というと恋人や家族と訪れる場所のようなイメージがあるが、18世紀以降のイギリスの植民地政策で植物園は重要な役割を果たしていた。 アジアでコショウなどを買い付けていたヨーロッパ各国が、やがて熱帯植民地を持つようになり、イギリスは中国原産の茶をインドやセイロンに移植し、一大生産地をつくった。

 そのため、植物の輸送法、栽培法、加工法が研究され、植民地植物園ではシナモン、マンゴー、バニラなどが栽培され、イギリスのキュー植物園などを核として、植民地をつなぐネットワークが形成された。ヨーロッパの重商主義の基底には、熱帯植物への欲望があったのだ。

 植物園がグローバル経済に果たした役割を解明する。

(共和国 2800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「タニマチの連れの女性に手を出し…」問題視されていた暴行“被害者”伯乃富士の酒癖・女癖・非常識

  2. 2

    競泳アイドル池江璃花子の初ロマンスに見えてくる「2つの夢」…りくりゅうに続くメダルともうひとつ

  3. 3

    同じ幼稚園に通った渡辺翔太と宮舘涼太はクラーク記念国際高校で再び合流、そろって明海大へ進学

  4. 4

    侍J髙橋宏斗サイドがドジャースと“濃厚接触”!来オフ移籍は「十分ある」の怪情報

  5. 5

    LUNA SEA真矢さんは56歳の若さで…「脳腫瘍」切らない治療法のガンマナイフとは

  1. 6

    DeNA藤浪晋太郎はたった1勝なのになぜ? 年俸「5000万→8000万円」大幅増のタネ明かし

  2. 7

    自民が予算委で“高市封印シフト” 首相が答弁から逃げ回るトンデモ事態にSNSで批判殺到

  3. 8

    和久田麻由子アナは夜のニュースか? “ポスト宮根誠司”めぐり日本テレビと読売テレビが綱引き

  4. 9

    元横綱照ノ富士「暴行事件」の一因に“大嫌いな白鵬” 2人の壮絶因縁に注目集まる

  5. 10

    <第3回>力士とのセックスはクセになる!経験者が赤面吐露した驚愕の実態とは…