「定年オヤジ改造計画」垣谷美雨著

公開日: 更新日:

 定年後、再就職先が倒産して働く気も失せた常雄は、ちょっと早いが隠居生活に入る。

 息子の和弘は結婚して子供が2人。33歳の娘・百合絵はいまだ独身で、常雄の頭痛の種だ。しかも、百合絵は父親の姿を見ているから結婚する気になれないと常雄に面と向かって言い放つ。百合絵によると、不定愁訴と診断され何かと夫を避ける十志子の不調の原因も常雄にあるというのだが、本人には心当たりがない。

 そんな中、和弘が、妻の麻衣が働きに出るので保育園に入る孫のお迎えをお願いしたいと言いだす。幼い子供を保育園に入れることに反対する常雄だが、なりゆきで孫のお迎えを担当することに。

 人生初の子守をすることになった昭和の男・常雄を主人公に描く「定年後」小説。

(祥伝社 740円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"