「エクソダス」村山祐介著

公開日: 更新日:

 朝日新聞発行の「GLOBE」紙記者だった著者は、特集「壁」の取材のため、メキシコとの国境の町、アメリカのサンディエゴに向かった。

 メキシコのティフアナとひとつの経済圏のように発達してきたこの地域を、アメリカ人は自由に行き来できる。だが、治安の悪い中米から逃れてきた移民は、トランプが国境に作った壁を越えられない。

 高さ3メートルの第1フェンスのアメリカ側にさらに5メートルの第2フェンスがあり、元米軍兵士らの武装自警団が警備している。その目をかいくぐってアメリカに密入国する移民は後を絶たず、国境線周辺では毎年300体もの遺体が発見される。

 妊婦や子どもらが命がけで越えようとする国境の実態をリポート。

(新潮社 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  3. 3

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  4. 4

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

  5. 5

    【独自】江角マキコが名門校との"ドロ沼訴訟"に勝訴していた!「『江角は悪』の印象操作を感じた」と本人激白

  1. 6

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  2. 7

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 8

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール