「人生脚本」伴一彦著

公開日: 更新日:

 目黒銀座商店街にあるレストラン「ラパン」で働く根岸早紀は8歳の息子、健太を交通事故で亡くした。夫の信夫はそのとき出張で福岡にいて、部下の星野という女性と一緒だった。病院に駆けつけてくれたのは、大学時代の同級生で、シェークスピアのゼミで一緒だった篠山だった。

 ある日、篠山が「ラパン」に来たとき、他の客が長野で列車事故があったことを教えてくれた。長野に行っている信夫を気遣う早紀に、長野県警から連絡が来る。夫のジャケットを着た損傷のひどい遺体を、篠山が確認してくれた。だが、あの遺体は自分の夫だと主張する女が現れる。彼らの人生の脚本を書いているのは誰なのか。

 死者の謎をめぐるサスペンス。

(光文社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも