「人生脚本」伴一彦著

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 目黒銀座商店街にあるレストラン「ラパン」で働く根岸早紀は8歳の息子、健太を交通事故で亡くした。夫の信夫はそのとき出張で福岡にいて、部下の星野という女性と一緒だった。病院に駆けつけてくれたのは、大学時代の同級生で、シェークスピアのゼミで一緒だった篠山だった。

 ある日、篠山が「ラパン」に来たとき、他の客が長野で列車事故があったことを教えてくれた。長野に行っている信夫を気遣う早紀に、長野県警から連絡が来る。夫のジャケットを着た損傷のひどい遺体を、篠山が確認してくれた。だが、あの遺体は自分の夫だと主張する女が現れる。彼らの人生の脚本を書いているのは誰なのか。

 死者の謎をめぐるサスペンス。

(光文社 1600円+税)

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