「悲痛の殺意」中町信著

公開日: 更新日:

 妻と10歳の娘・可奈子を連れて新潟県の大湯温泉に旅行に出かけた牛久保は、ホテルで亡弟・周兵の恋人だった多美子と再会する。多美子は可奈子を産んですぐにブラジルに渡り、その1年後に周兵が事故死。以来、牛久保は妻と可奈子を我が子として育ててきた。多美子がブラジルで客死したと聞いていた牛久保は、思わぬ遭遇に動揺する。

 その夜、多美子が可奈子が牛久保との子供だとほのめかし、金を要求してくる。2日後、牛久保一家は予定を早めチェックアウト。同じころ、ホテルを出たバスが川に転落し、多美子を含む乗客5人が死亡する。しかし、多美子だけ他殺だったことが分かり、警察の捜査が始まる。

 さまざまな事情を抱えた客たちが宿泊するホテルを舞台に描くサスペンス。

(徳間書店 720円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  2. 2

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 3

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  4. 4

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり

  5. 5

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    「高額療養費制度」見直しに新たな火種…“がん・難病増税”に等しいのに、国家公務員は「負担上限」据え置きの可能性

  3. 8

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    八潮市の道路陥没事故で爆笑動画…“炎上連発”中町綾を起用したCanCamに《格が落ちた》SNS嘆き