著者のコラム一覧
吉川英梨作家

1977年、埼玉県生まれ。警察小説のシリーズ作品を多く執筆。著書に「警視庁53教場」「十三階」各シリーズほか、「海蝶」「雨に消えた向日葵」など多数。

<42>遺影と菊の花で立派に仏壇ふう

公開日: 更新日:
イラスト・西川真以子

 鐵教官が溺れた望月を病院へ連れて行った。怪我もなく、体に不調も見つからなかった。医学的に溺水理由は説明できないようだ。

 望月も「どうして溺れたのかわからない」と繰り返す。

 夜、桃地は臼井のデスクの上に置かれていた花瓶と菊の花を抱えて、官舎の階段を上がった。

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