「猫ピッチャー」(1~13) そにしけんじ著

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 ニャイアンツに所属するミーちゃんことミー太郎は、プロ野球史上初の猫投手。小さな体から繰り出される剛速球が相手バッターを圧倒することもあり、相手チームにとっては要注意選手だ。

 ニャイアンツ開幕戦でのこと。開幕投手をつとめたミーちゃんは、足をぐいっと上げる新フォームを披露。その姿にバッターは「あ、足かわいい」と見惚れてしまい、たちまち2ストライクに。しかし3球目、ミーちゃんは足を上げることに必死でボールを落としてしまう……。

「三振もとれる」ピッチャーとして活躍しながらも、所々で猫の習性が出てしまうミー太郎と温かく見守るチームメートを描くシリーズ13巻の人気漫画。

 あるとき、フォアボールで塁に出たミーちゃんに対し、相手チームは「ミー太郎爆睡作戦」を敢行。塁上で爆睡させ走らせない作戦だ。ニャイアンツは一打サヨナラの場面。そこで二塁手があぐらをかき、ミーちゃんを誘った。ミーちゃんはつい膝に乗ってしまい、次第にまぶたが閉じていく。そのとき、サヨナラホームランが出た。果たしてミーちゃんは……。

(中央公論新社 各880円)

【連載】コミックエッセーで読む「猫のいる生活」

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