「猫ピッチャー」(1~13) そにしけんじ著

公開日: 更新日:

 ニャイアンツに所属するミーちゃんことミー太郎は、プロ野球史上初の猫投手。小さな体から繰り出される剛速球が相手バッターを圧倒することもあり、相手チームにとっては要注意選手だ。

 ニャイアンツ開幕戦でのこと。開幕投手をつとめたミーちゃんは、足をぐいっと上げる新フォームを披露。その姿にバッターは「あ、足かわいい」と見惚れてしまい、たちまち2ストライクに。しかし3球目、ミーちゃんは足を上げることに必死でボールを落としてしまう……。

「三振もとれる」ピッチャーとして活躍しながらも、所々で猫の習性が出てしまうミー太郎と温かく見守るチームメートを描くシリーズ13巻の人気漫画。

 あるとき、フォアボールで塁に出たミーちゃんに対し、相手チームは「ミー太郎爆睡作戦」を敢行。塁上で爆睡させ走らせない作戦だ。ニャイアンツは一打サヨナラの場面。そこで二塁手があぐらをかき、ミーちゃんを誘った。ミーちゃんはつい膝に乗ってしまい、次第にまぶたが閉じていく。そのとき、サヨナラホームランが出た。果たしてミーちゃんは……。

(中央公論新社 各880円)

【連載】コミックエッセーで読む「猫のいる生活」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし