「俺、つしま」(1~3) おぷうのきょうだい著

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 俺の名はつしま。キジトラの元野良猫で、飼い主のおじいちゃん(実は女性)にはつーさんと呼ばれている。

 おじいちゃん家は、先住猫で23歳のズン姐さん、甘えん坊でビビリのちゃー(♂)のほか、地回り猫のオサム(♂)もやってくる賑やかな家だ。

 おじいちゃんは最初、俺に家に居ついてもらおうとモーレツに甘やかした。お刺し身の缶のスープ、毛糸の腹巻き。しかし、あるとき病院に連れて行かれ、俺は再び家出をした。家出中には、野良時代にえさを分け合ったしず子に再会。犬小屋で雨をしのぎ、時々、こっそり家に帰ってごはんを盗み食いした。そしてしばらく経った頃、帰ってやることにした。心配かけたわびにねずみを持って行ったら、おじいちゃんは悲鳴を上げた。

 モデルは実在の保護猫、エピソードも実話という、ツイッター発の猫漫画。主人公・つしまの語りで展開し、飼い主と猫の爆笑の日常や、猫愛あふれる飼い主の心情が描かれている。コロナ禍で描かれた第3巻には、野良猫軍団「やさぐれ会」ほか、ズン姐さん誕生秘話など、感涙話も掲載。

(小学館 各1100円)

【連載】コミックエッセーで読む「猫のいる生活」

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