「犬と猫どっちも飼っていると毎日たのしい」(1~7) 松本ひで吉著

公開日: 更新日:

 世の中、犬派・猫派に分かれがちだが、本書は両方を一緒に飼う楽しさを描いた、累計100万部超えの人気漫画。

 仕事場のそばで拾った<猫さま>と、その後ペットショップで出会った<犬くん>と暮らす著者。犬くんは天真爛漫でハイテンション、猫さまは不器用でローテンションと正反対な2匹の対比を楽しんでいる。

 かまってほしいとき、犬くんは手で催促し、鼻を押し付け、著者の腕の間にまんまと潜り込む。一方、猫さまの場合は、著者を振り向かせる作戦で、商売道具のインクをこぼす、というシンプルかつ強硬手段に出る。

 第1巻では幼かった2匹も、最新刊(7巻)では共に11歳となって登場。少々おとなしくなったものの性格は変わらずの2匹。犬がブラッシングしてもらうのを見て、猫さまは尺取り虫のように伸びをしながら著者に近づいていく。そんな素直でないかわいさも健在。

「飼い主は犬を自在に操るが、猫は飼い主を自在に操る」「犬は抱くと安心しきるが、猫は断固抱かせてくれない日がある」など、犬猫2匹ならではの面白エピソードが満載だ。

(講談社 各935円)

【連載】コミックエッセーで読む「猫のいる生活」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」