「犬と猫どっちも飼っていると毎日たのしい」(1~7) 松本ひで吉著

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 世の中、犬派・猫派に分かれがちだが、本書は両方を一緒に飼う楽しさを描いた、累計100万部超えの人気漫画。

 仕事場のそばで拾った<猫さま>と、その後ペットショップで出会った<犬くん>と暮らす著者。犬くんは天真爛漫でハイテンション、猫さまは不器用でローテンションと正反対な2匹の対比を楽しんでいる。

 かまってほしいとき、犬くんは手で催促し、鼻を押し付け、著者の腕の間にまんまと潜り込む。一方、猫さまの場合は、著者を振り向かせる作戦で、商売道具のインクをこぼす、というシンプルかつ強硬手段に出る。

 第1巻では幼かった2匹も、最新刊(7巻)では共に11歳となって登場。少々おとなしくなったものの性格は変わらずの2匹。犬がブラッシングしてもらうのを見て、猫さまは尺取り虫のように伸びをしながら著者に近づいていく。そんな素直でないかわいさも健在。

「飼い主は犬を自在に操るが、猫は飼い主を自在に操る」「犬は抱くと安心しきるが、猫は断固抱かせてくれない日がある」など、犬猫2匹ならではの面白エピソードが満載だ。

(講談社 各935円)

【連載】コミックエッセーで読む「猫のいる生活」

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