「海がきこえる」氷室冴子著

公開日: 更新日:

 進学のため高知から上京した拓は、石神井公園近くのアパートで一人暮らしを始める。数日後、一足先に上京した高校時代の友人・山尾から電話がかかってきた。医師の親が所有する神泉のマンションで暮らす山尾は、すでにホームシックになっているらしい。よもやま話の中、拓は地元の大学に進学したはずの武藤里伽子が東京にいると聞かされ心が騒ぐ。

 拓らが通っていた中高一貫校は県内有数の進学校で、里伽子は5年生(高校2年)の時に東京から編入してきた。この広い東京で再会することはないだろうが、ふと6年生のときに一緒のクラスになった里伽子のせいで親友の松野と気まずくなったことや、2人で泊まったホテルのことが思い出されてくる。

 2008年に逝去した著者の代表作の復刻。

(徳間書店 880円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  2. 2

    福山雅治も結婚後は苦戦…亀梨和也も正念場を迎えている

  3. 3

    佐藤二朗の地上波ドラマはしばらく厳しいが…橋本愛の事態はもっと深刻

  4. 4

    安青錦は「カラダ」より「アタマ」に課題…2ケタ勝利で大関復帰を果たせるか

  5. 5

    小栗旬は「思い入れがない」コメント…福田雄一監督また炎上でも仕事が減らない映画業界のウラ事情

  1. 6

    要潤、玉山鉄二、速水もこみち…40代イケオジ俳優3人の「人生いろいろ」

  2. 7

    高市首相に“もう1つの爆弾”「副首都法案」炸裂の可能性 会期延長なら疑惑追及&身内疲弊のWパンチ

  3. 8

    二宮和也をNHKが起用で音楽特番MCは元嵐まみれに…テレビ局では“ポスト嵐”探しが迷走中

  4. 9

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  5. 10

    引退した東山紀之に錦織一清演出で「少年隊」還暦コンサートのすすめ