「ウクライナ戦争と分断される世界」大西広著

公開日: 更新日:

 ウクライナ危機は、世界でくすぶる「南北対立」を表面化させた。「南」とは「西」でも「東」でもない「第三世界」であり、その結束が「非同盟諸国会議」である。「非同盟諸国会議」は対ロシア経済制裁不参加国とほぼ重なる。

 NATOに加盟しようとしたウクライナやウクライナに侵攻したロシアは、「軍事同盟思考」にのみ込まれているが、その思考を克服することの重要性を指摘しているのが「南」の「非同盟運動」である。「西」は「東」だけでなく「南」とも対抗しているが、国の数や人口は「南」が圧倒的に多く、中国が「一帯一路」で対象としているのが、それらの国である。

 欧州を真っ二つにしたウクライナ問題を読み解く。 (本の泉社 1600円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  2. 2

    小島瑠璃子の夫が急死…一体何が? 夫の事業は順調とは言い難く、高級マンションから何度も転居

  3. 3

    「文春訂正」でフジテレビ大はしゃぎも…今田耕司、山里亮太、カンニング竹山ら“擁護”芸能人の行きつく先

  4. 4

    極秘結婚の小島瑠璃子 略奪愛は打ち消されるも…思い出される「付き合う前にいたす」発言

  5. 5

    中居正広は「地雷を踏んだ」のか…フジテレビに色濃く残る“上納体質”六本木『港会』の存在

  1. 6

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  2. 7

    “ケンちゃんシリーズ”宮脇康之さん「5回死にかけた」現在と「ジャニー喜多川さんの性加害の被害に…」の過去

  3. 8

    元フジテレビ長谷川豊氏 “お台場のガーシー”編成幹部を告発で…復帰目前の松本人志がトバッチリ

  4. 9

    巨人捕手戦争の行方に異変あり…他球団スコアラー指摘「甲斐は絶対的な存在じゃない」「固定ならむしろラッキー」

  5. 10

    N国党党首・立花孝志の保身と押し付け…反発した者には常軌を逸する卑劣攻撃