「バスに集う人々」西村健著

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 数年前に不動産屋を引退した吉住は、バス旅仲間の元刑事・炭野に、息子の雄也のことで相談していた。

 雄也が仕事の後、立ち寄った店で飲んでいたら、相席になった客に話しかけられた。話をしているうちに寝てしまい、目覚めると相席の男は雄也の分まで支払いを済ませて帰った後だった。

 恐縮しながら帰ろうとしたら、自分のかばんに大型の封筒が突っ込まれていた。中身は不動産の権利証だった。

 話を聞いた炭野は、その権利証に氏名が書かれていた「殿山」という人物を探そうとするが、近くに病院がないか吉住に尋ねる。

 元刑事の妻が探偵役を務めるミステリー8編。

(実業之日本社 1980円)

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