「ジャベリン・ゲーム」田村和大著

公開日: 更新日:

「ジャベリン・ゲーム」田村和大著

 CIAのエージェントの穣は、公安部に潜入を果たすべく自ら志願して警察庁に入庁。現在は長官官房企画課係長として働いている。

 11年前、穣は父親の死を機に米国人の母がCIAの情報官だったことを初めて知った。大学教授だった父は、エージェントとして日本の警察の公安内部に入りこんだロシアのスパイを摘発する任務にあたっていたらしい。穣は、父の死の真相を突き止めるため、自らが任務を引き継ごうとエージェントになったのだ。しかし、いまだに公安部への異動はかなわない。

 そんな中、米軍の携行式ミサイルシステム「ジャベリン」30基が所在不明になった。武器商人によって国内に持ち込まれるとの情報が入り、穣がチームを率いて捜査にあたることに。

 徹夜必至の長編スパイ・ミステリー。 (角川春樹事務所 814円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較