実力者揃い踏み 芥川賞・直木賞候補作発表

公開日: 更新日:

 日本文学振興会は16日、第169回芥川・直木賞の候補作を発表した。両賞を合わせて10人中、7人が候補入りを経験しており、実力者が揃う顔ぶれとなった。

 芥川賞は、デビュー作「我が友、スミス」が166回芥川賞の候補になり話題を呼んだ石田夏穂氏が2回目、「現代思想入門」で「新書大賞2023」を受賞した哲学者の千葉雅也氏が3回目、野間文芸新人賞や三島由紀夫賞など受賞経験の多い乗代雄介氏が4回目の候補入りを果たした。

 また、直木賞も錚々たる面々が揃う。「天地明察」など作品の映像化も多い冲方丁氏と、「君たちに明日はない」で山本周五郎賞を受賞した経験のある垣根涼介氏が共に3回目、高野和明氏と永井紗耶子氏が2回目のノミネート。初候補入りの月村了衛氏も、「このミステリーがすごい!」大賞の10位までに8回ランクインするなど、どの候補者も残すは直木賞のみと言わんばかりのラインアップである。

 一方で、今回が初の芥川賞候補となった2人は、個性豊かな気鋭作家。市川沙央氏は難病を患う自身を投影した作品世界を作り、児玉雨子氏はハロプロなどのアイドル楽曲の作詞家としての経歴を持つ。

 選考会は、7月19日に都内で開かれる。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です