本とお酒と交流が楽しめる「本の長屋」

公開日: 更新日:

築100年の長屋で「知本主義」

 6月1日、東京・高円寺に、築100年の長屋を改装して「本の長屋」がオープンした。本とともにお酒やイベントを楽しめ、読書家たちの夢の隠れ家となっている。

 店主は、同長屋内で、文学作品にちなんだ「文士料理」とお酒を堪能できる古本居酒屋、「コクテイル書房」を営む狩野さん。同長屋にできた空き物件を活用し、1階には本棚をオーナーに貸し出す「共有書店」を、2階には読書会や著者イベントが開催される「つながるところ」を新設した。改修費用は、クラウドファンディングを利用し、目標金額の200万円を上回る320万円が集まったという。

「たくさんの読書家の方の協力で成り立っています。共有書店では、104の本棚のうち、94個を、作家さんや編集者、絵本のコーディネーター、地方の出版社の方に利用していただき、個性的な本が集まっています」

 出店者は月6000円で自分で選んだ本を出店でき、売り上げは全額出店者の利益になる。また、長屋の運営や広報に参加した人には「BOOK」というチケットが発行され、長屋の書店やイベントで使用できる。

「通常、シェア型書店は無償のボランティアで運営されますが、ここではBOOKによって労働を本に還元できる『知本主義』を目指しています」

 10時から17時営業(火曜定休)。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?