著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(63)バビルサの牙を持つ犬は消えた

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 声が風に流れて来た。綾瀬が振り向くとクルシマが手を振っているのが見えた。

 正面玄関の前に立っているクルシマの姿は遠くにあった。

 綾瀬は自分が建物から離れた草原の中ほどまで来ていることに気づいた。

 綾瀬は手を振って返し、大股で施設の方へ戻って行った。

… 

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【連載】金鳳花のフール

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