「感染症・微生物学講義」岡田晴恵著

公開日: 更新日:

「感染症・微生物学講義」岡田晴恵著

 今回のパンデミックで、多くの人が人類の歴史は感染症とともにあることを痛感したはず。振り返れば、古代エジプトのミイラからも結核や天然痘、ハンセン病、マラリア、淋病などの感染症があったことが分かっているという。

 一部の地域の風土病だったそれらは、かつては戦争や交易などを通じ広い地域に拡大する疫病へと進化。翻って、飛行機によってわずか数時間で国境を越える21世紀は、感染症の時代だと専門家の著者は警告する。

 本書は、身近な水虫や食中毒を引き起こすサルモネラ菌から、破傷風菌などの自然災害時に気をつけたい感染症、そして歴史を動かしてきたペストやコレラまでを紹介。

 さまざまな感染症の歴史や感染経路、症状、予防・治療法を解説したテキスト。 (小学館 1078円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    巨人の“お家芸”今オフの「場当たり的補強」はフロント主導…来季もダメなら編成幹部の首が飛ぶ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 5

    国民・玉木雄一郎代表の“不倫相手”元グラドルがSNS凍結? 観光大使を委嘱する行政担当者が「現在地」を答えた

  1. 6

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  2. 7

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

  3. 8

    米倉涼子に降りかかった2度目の薬物疑惑…元交際相手逮捕も“尿検査シロ”で女優転身に成功した過去

  4. 9

    国民民主から維新に乗り換えた高市自民が「政治の安定」を掲げて「数合わせヤドカリ連立」を急ぐワケ

  5. 10

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで