著者のコラム一覧
辻堂ゆめ作家

1992年、神奈川県生まれ。2015年、第13回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞し「いなくなった私へ」でデビュー。「トリカゴ」で第24回大藪春彦賞受賞。2022年、「卒業タイムリミット」がNHK総合で連続ドラマ化。著書に「十の輪をくぐる」「二重らせんのスイッチ」ほか多数。

(25)茶封筒を持つ指先が大きく震える

公開日: 更新日:
イラスト・高井雅子

 それだけは絶対に避けたかった。小学校高学年のときに彩絵を攻撃してきたいじめっ子らのことも、両親はよく「蛙の子は蛙だから」と言っていた。苦しんでいる彩絵を救おうとして発した言葉だったのかもしれないが、あのときの両親の声が回り回って、今、彩絵の首を真綿で絞めている。

 今日も… 

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