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梶よう子

東京都生まれ。2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年「一朝の夢」で松本清張賞受賞。16年「ヨイ豊」で直木賞候補、歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。23年「広重ぶるう」で新田次郎賞受賞。近著に「雨露」ほか。

(1)手を合わせ白粉を顔に掃く

公開日: 更新日:
イラスト・中島梨絵

 九ツ(正午)の昼見世が始まるまでの吉原は、女郎たちにとって束の間の休息だ。早朝、泊まり客を追い出して、その後ひと眠り。目覚めてからは、廓内に設けられた湯屋に行ったり、最近、無沙汰の客に文など書いたり、朋輩と菓子を食べつつ、おしゃべりしたりしながら過ごす。

 いつもと変わら… 

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【連載】艶化粧

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