著者のコラム一覧
梶よう子

東京都生まれ。2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年「一朝の夢」で松本清張賞受賞。16年「ヨイ豊」で直木賞候補、歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。23年「広重ぶるう」で新田次郎賞受賞。近著に「雨露」ほか。

(12)頬かむりした男女が船宿に

公開日: 更新日:
イラスト・中島梨絵

 六人目の女子も殺められた形跡はない、が、やはり痣があったらしい。

「面妖といえば、面妖。しかしな。ひとつ考えられるのは、毒だ」

 重三郎が重々しく頷いた。

「ヒ素ならば銀の色を変える、それはなかった。あるいは、鉛、水銀。これは急激に死に至ることはない。あとは」… 

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