「ナルコ回廊をゆく」山本昭代著

公開日: 更新日:

「ナルコ回廊をゆく」山本昭代著

「ナルコ」はスペイン語で「麻薬密輸」を意味する。メキシコは世界最大の麻薬消費国、アメリカと隣りあっているが、賃金は10倍もの差がある。世界の国がメキシコに工場を造り、低賃金で人びとを働かせる。その工業製品の運搬に紛れて、白い粉やカラフルな錠剤も運ばれていく。2014年からメキシコは「麻薬戦争」の嵐の中にある。

 著者は人類学の調査のためメキシコを訪れているが、2022年に行ったとき、迎えてくれたのは「フエルテの追跡する女たちの会」の代表、ミルナだった。若い男が犯罪集団に連れ去られる事件が頻発しており、ミルナは息子が行方不明になった3年後に、息子の遺体を発見した。

 家族を捜す女たちの闘いを追うルポルタージュ。

(風詠社 1980円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網