「スーパーマンは来ない」エリン・ブロコビッチ著 旦祐介訳

公開日: 更新日:

「スーパーマンは来ない」エリン・ブロコビッチ著 旦祐介訳

 アメリカで1948年に制定された連邦水質汚染防止法は72年に大改正され、今では「きれいな水法」と呼ばれている。

 2004年から09年の間の違反件数は50万件を超えるが、そのほとんどは処罰されていない。

 カリフォルニア州のヒンクリーは豊かな農業地帯だったが、エネルギー企業による水の汚染のためゴーストタウンと化した。

 アメリカの国防総省は、ジェット燃料など軍事活動の廃棄物で土壌と地下水を汚染している。海兵隊のキャンプ・ルジャーン基地の水からは先天性障害や小児がんに関係する汚染物質が検出されている。

 自分たちで環境汚染をなくそうと立ち上がった市民の運動を、映画の主人公にもなった著者が描くルポルタージュ。

(緑風出版 3520円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  2. 2

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 3

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  4. 4

    趣里の結婚で揺れる水谷ファミリーと「希代のワル」と対峙した梅宮ファミリー…当時と現在の決定的な違い

  5. 5

    中国企業が発表した「ナトリウムイオン電池」の威力…リチウムイオン電池に代わる新たな選択肢に

  1. 6

    永野芽郁「かくかくしかじか」"強行突破"で慌しい動き…フジCM中止も《東村アキコ役は適役》との声が

  2. 7

    永野芽郁と田中圭は文春砲第2弾も“全否定”で降参せず…後を絶たない「LINE流出」は身内から?

  3. 8

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  4. 9

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  5. 10

    頭が痛いのは水谷豊だけじゃない…三山凌輝スキャンダルで間宮祥太朗「イグナイト」“爆死”へ加速危機