「再編!世界の航空会社」谷川一巳著

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「再編!世界の航空会社」谷川一巳著

 この半世紀で激変した世界の航空会社の歴史を振り返るテキスト。

 1970年、ジャンボ機ことB747が就航。空の大量輸送時代が始まる。当時は世界的には航空会社数は少なかったが、すでに飛行機が日常の乗り物だったアメリカでは多くの民間航空会社が存在していた。78年、アメリカで航空自由化が進むとさらに乱立して、統合、買収、身売りなど、戦国時代に突入。

 90年代に入ると世界の航空会社が航空連合化へと進み、格安航空会社も登場。この間に老舗航空会社が消滅し、やがて航空便の運航を国の主産業にする国が現れ、「中東御三家」と呼ばれる航空会社が台頭する。

 再編により、複雑化する航空券予約のアドバイスなど実用的な情報を交えながら、世界の空の激動の半世紀を俯瞰する。 (交通新聞社 1100円)

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