「奪還」城内康伸著

公開日: 更新日:

「奪還」城内康伸著

 1945年8月、それまで植民地だった朝鮮半島にいた日本人は、日本の敗戦によって「難民」となった。当時、北緯38度線以北にいた日本人は約25万人、さらに満州から7万人の避難民がなだれ込んだ。役人や有力者は民間人を見捨てて逃げた。残された人びとは侵攻してきたソ連兵の暴虐や飢餓、疫病などで次々と死んでゆく。

 朝鮮第210部隊の2等兵だった松村義士男は鉄道による移送と並行して海路による脱出を計画した。46年4月、漁船での海路輸送を成功させた松村は、「大集団渡航工作」に着手する。

 一介の2等兵ながら6万人もの在留邦人を脱出させた男を描くノンフィクション。

(新潮社 2090円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  4. 4

    高市政権が抱える統一教会“爆弾”の破壊力 文春入手の3200ページ内部文書には自民議員ズラリ

  5. 5

    前橋市長選で予想外バトルに…小川晶前市長を山本一太群馬県知事がブログでネチネチ陰湿攻撃のナゼ

  1. 6

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網

  2. 7

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  3. 8

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  4. 9

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  5. 10

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」